本日の2曲  🌸春が来る前に🍃One more time, One more chance

 

コロナの影響をきっかけに、9月入学・新学期が検討され始めています。

もし実際にそうなると、音楽業界的に注目されるのは、卒業ソングや入学・始まりソングの内容が変わるということです。

その手の歌って思い浮かぶものだけでも相当な数になるのですが、中でも「卒業」とつく曲だけでも膨大になると思います。

邦楽の場合、卒業ソングも新生活ソングも季節的に「春」や「桜」が必ず入っている気がしますし、初夏や夏ではちょっとイメージがしにくいです。

個人的にイルカの「なごり雪」は、卒業や桜を扱った歌詞ではないのですが冬から春にかけての移り変わりを非常に感じる曲です。

 

今回取り上げたいのは、タイトルに「春」と入っているのですが、むしろ冬の終わりで、もうすぐ新しい春がくるという季節の歌です。

初春、2~3月くらいかな。

 

 

春が来る前にゴールデンボンバーの知る人ぞ知るB面的な曲で、いつもコミック調でふざけているバンドの違った一面が垣間見えるシリアスな歌ですが、ゴールデンボンバーの中でも名バラードと言われ非常に人気のある曲です。

もうすぐ新しい季節が来て接点が切れてしまうのに、(気が小さくて?)相手に想いを告げる勇気が出ないという歌詞ですが、そのやるせない切なさがなんともその甘酸っぱい季節感にマッチしているんです。

この歌の醍醐味は元来モテモテの人とかチャラい人にはなかなか理解しがたいかもしれません。

 

 

そんな切ない心理と季節の移り変わりを感じられる曲ですが、似てるというか共通点のある曲として、山崎まさよしの『One more time, One more chance』が思い浮かびました。

 

 

こちらは、春や卒業などとは全く関係がない歌なのですが、好きな相手に好きと言えなかった、面と向かって感謝できなかったという強い未練を感じさせるところが似ています。

実は山崎まさよしはこの歌詞を、上京してきた当時なかなか芽が出なくて焦燥していた自分自身に向けて書いたそうです。

歌詞の中の「君」というのは過去の自分のことなんですね。

それを知って私は山崎まさよしが天才だと思いました。

「願いがもしも叶うなら 今すぐ君の元へ 出来ないことはもうなにもない すべてかけて抱きしめて見せるよ」

なんて、なるほど・・・無敵な存在になった現在の余裕ある自分から過去の自分への絶大なる肯定感が感じられます。

それを知ると恋愛の歌じゃなくて自己肯定感の歌に聞こえますね。

 

『One more time, One more chance』は大変有名な曲で、山崎まさよしの代表曲でもありますし、静かな始まりからラストまで全身全霊で歌い上げる曲で非常に曲自体に重みを感じます。

なので、『春が来る前に』と比較することはあまりないかも知れませんが、どちらも同じような魅力を感じて何度も聴きたくなります。

特に『春が来る前に』は、冬の終わりや年度の終わりが近づくと無性に聴きたくなりますね。

 

冬~春にかけてというのは、ようやく寒さも開けるという明るいイメージがありますが、同時に別れと諦めの季節というイメージもあります。

『春が来る前に』は、そんな心理的なやり切れない気持ちを季節とマッチさせて歌にしたところがすごいです。