ジョジョ・ラビット Jojo Rabbit ビートルズ~デヴィッドボウイ

 

 

第二次大戦中のナチスを題材にしたジョジョ・ラビット』(Jojo Rabbit)を観ました。

 

Des chansons comme The Beatles et David Bowie sont ironiquement utilisées dans le film “Jojo Rabbit”.

 

Songs such as The Beatles and David Bowie are used ironically in film “Jojo Rabbit”.

 



 

ポスターなどで見る限り、衣装や小道具などビジュアル的に非常に凝ってそうな映画だな~と思いつつ、音楽的にもどうなのかと興味がありました。

まず最初に流れるのがビートルズ(The Beatles)の「抱きしめたい」(I Want To Hold Your Hand)のドイツ語版です。

これがヒトラーに心酔する群衆の映像とともに流れるのです。

ビートルズの熱狂ファンとヒトラーの熱狂的信奉者を重ね合わせているわけですが皮肉が効いてますし、こんな有名なロックが初っ端からかかるとテンション上がっちゃいます。

 

 

 

他に、70年代から活躍しているロサンゼルスのロックシンガー、トム・ウェイツ(Tom Waits)の「大人になんかなるものか」(I Don’t Want to Grow Up)。

少年の物語である映画の内容に合っていますね。

1992年に発表されたアルバム「ボーン・マシーン」の中の曲で、このアルバムはグラミー賞の最優秀賞を受賞しています。

 

 

 

1960年代に活躍したテキサス州のロカビリーシンガー、ロイ・オービソン(Roy Orbison)による「ママ」(Mama)。

 

 

 

そしてデヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「ヒーローズ」(HEROES)・ドイツ語版

 

 

などなど、実にオリジナリティと意欲に溢れたロックな選曲です。

デヴィッド・ボウイがドイツ語で歌うなんて初めて知りました。

 

ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner)の「ファウスト」(Faust)やウィーン少年合唱団ワルツなど、ドイツらしくクラシックも入っており、エレガントな欧州映画っぷりも発揮してます。

 

 

 

いかにもヨーロッパっぽい小洒落た見た目だけの映画なのかなと思っていたのですが、初めからラストまで覇気があり、通して面白く、飽きない映画でした。

ジョジョのヒトラーへの心酔ぶりといい、でもなかなかスムーズに行かないところといい、ナチスの時代を思いっきり皮肉り切っている作品というのが終始伝わってきました。

ユダヤ人少女に偽の手紙を書いて悪戯しつつ慰めたりと子供らしいツンデレが見え隠れしたり、とてもヘビーな題材を軽いユーモアで繋げ続けています。

凝っていてオシャレなんだけどそれに負けずにストーリーも完璧に作りこなしたという感じがしました。

『帰ってきたヒトラー』等、ナチズムを皮肉った映画っていっぱいあるけど、その中でも軽いタッチのコメディですが印象に残る映画です。

子供が主人公だから余計そう思います。

 


 

 

ジョジョ・ラビット   JOJO RABBIT

2019年 ドイツ・アメリカ 109分

監督 タイカ・ワイティティ

キャスト

ローマン・グリフィン・デイヴィス(ジョジョ)、トーマシン・マッケンジー(エルサ)、タイカ・ワイティティ(アドルフ)、レベル・ウィルソン(ミス・ラーム)、サム・ロックウェル(クレンツェンドルフ大尉)、スカーレット・ヨハンソン(ロージー)

内容(あらすじ)

第二次大戦中のドイツ。10歳のジョジョは青少年集団ヒトラーユーゲントに所属し、アドルフ・ヒトラーを空想上の友達としながら一人前の兵士を目指しているが、訓練中にウサギを殺すことが出来なかったことから教官に「ジョジョ・ラビット」というあだ名をつけられる。ある日ジョジョは部屋の片隅で母親がこっそりと匿っているユダヤ人少女の存在に気づく。